本田選手|小学生の卒業文集「将来の夢」

夢を実現させたい・夢を実現させるには

2013年12月に本田圭佑選手のACミラン(イタリア・セリエA)への移籍が発表されました。しかも背番号は10番。日本人の誰もが驚き喜んだニュースでした。
その際に、本田選手の小学生の卒業文集での作文「将来の夢」が注目されました。

本田選手がこのとき実現した偉業を、実は小学生のときに「セリエAに入団します。」「レギュラーになって10番で活躍します。」と作文に書いていたのでした。そのことに、多くの人が驚嘆しました。

ほかにも「給料は40億円」とか、「プーマと契約してスパイクやジャンパーを作る」などかなり具体的なイメージまで作文では書かれており、これほどまでの明確なビジョンを小学生ながらに持っていたということを称賛する人もたくさんいました。

夢を実現させるコツとして、その夢をできるだけ具体的にイメージし、さらにそれを書くことを勧める成功者は多いです。

イチロー選手が小学生6年生の時に書いた作文「僕の夢」にも、「僕の夢は一流のプロ野球選手になること」と始まり、「ドラフト入団で契約金は1億円以上が目標です。」と具体的です。

夢を具体的にイメージするということは、その夢が叶ったときの状況を、よく知らないとできません。この夢が叶った状況を具体的に知る(調べる)ことは、夢を実現するのに必要なステップなのかもしれません。
というのも夢が大きいほど、そこに辿り着くまでに要するエネルギーは大きく、夢が魅力的じゃないと、そのエネルギーを継続することはできません。夢が叶ったときの状況を具体的にイメージできない人が、夢を思い描いてワクワクして、やる気を燃やすなんてことはできません。


「谷(失敗)が深いほど、山(成功)も高い」

スランプ・失敗・苦痛の中にいるときに、勇気・元気がもらえる言葉

本田選手は2014年1月からACミランで10番を背負ってのセリエAデビューをしたものの、このシーズンは1得点2アシストと不完全燃焼に終わりました。
2014年6月に開催された2014 FIFAワールドカップ(ブラジル)では日本代表として出場し、目標として優勝を口にするも、結果はグループリーグ最下位での敗退でした。
2014-15シーズン(2014年8月30日~2015年5月31日)は開幕戦から得点し第7節まで得点・アシストを重ね好調だったものの、それ以降は得点もなくシーズンを終えました。
2015-2016シーズン(2015年8月22日~2016年5月15日)は監督が変わり出場機会も少なく苦い日々が続き前半戦の出場は12試合で、アシストはあったものの得点はありませんでした。2016年2月14日のジェノアCFC戦でのゴールがセリエA483日ぶりのゴールでした。
イタリア各紙は、活躍したときはすごい勢いで称賛する一方で、活躍できないときは辛辣なバッシングが続きます。「名門ミランの10番に相応しくない」という内容の記事を何度も目にしました。正直、これほどまでのバッシング・逆境の中で、どうして本田選手は頑張れるのか不思議でした。

2016年3月29日にロシアW杯アジア二次予選(対シリア)前に放送された、中山雅史(ゴン中山)との対談VTRでの本田選手の言葉が熱いです。

「僕は人生は山あり谷ありだと思っているんで、
 谷は どんだけ深くてもいいんです。
 谷も 人が体験したことがないぐらいの谷を
 経験した人間にだけ高い山に登れる
 という哲学がある。」

「だから、こぉんなに苦しいことを、
 お前ら経験したことがないだろと。
 これは、すごくラッキーだと。
 今 みすみすこの時期を、
 なんかこう・・避けるようにしてはいけないと。
 正面衝突していかないと、大きな次の栄光は
 手にできないと思っているんですね!」

逆境の捉え方が、普通の人とは全然違います。
逆境さえも、「ラッキー」と言い抜けるところが、大きい成果を上げつづけるための姿勢なんでしょうね。

ちなみにシリアには5-0で勝ちました。本田選手も得点とアシストで活躍しました。



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