そのコーチの子は、レギュラーになれるほどの実力はなく、だいたいはベンチ組でした。
そんな子が、ある大会で数試合のうち1試合で、数分出ただけで、特に活躍もしていないのに、チームで唯一の優秀賞を受賞しました。
選手の子供たちも、親たちもドン引きです。
その疑惑の個人賞については、あっという間に団の中で話題となりました。
カテゴリーが違い一緒に練習することもない他の学年にも話が広がりました。
その広がり方も親たち経由なので、悪いイメージとともに広がり、コーチもその子も悪く言われたのでした。
個人賞はその大会で一番活躍した選手にあげるのは基本だけど、そうすると特定の選手に偏ってしまうので、何度も受賞させるのではなく、他の選手にも順番にあげるということは、どのカテゴリーでも以前からされていたことでした。
大会の日、その子は風邪をひいていたけど、熱を押して大会に行き、短い時間ながらも頑張ったということで個人賞に選んだとのことでした。
いろんなところに突っ込みどころが・・・。
波紋は団全体に広がり、結局監督が決断し、その親コーチは解任されました。
子供のほうも、これをきっかけにスポ少をやめることになったのでした。