サッカーが好きでスポ少に入った子が、厳しすぎる指導で、何年か後にはサッカーが嫌いになっていたということを目にすると、残念でなりません。
スポ少を途中で辞めたり、あるいはスポ少は最後まで頑張っても、中学ではサッカーをやらないという子もいます。
どうして厳しい指導になるのでしょうか?
【高い目標の達成のため】
全国大会など高い目標に向かうため、厳しい指導を行うところもあります。選手も納得の上、厳しい環境を選んだとしたら、他人がとやかく言う話ではないですね。
【ふざけ・ダラダラを叱っているうちに・・】
練習中に子供たちが、ふざけたり、だらだらしたときに叱っているうちに、厳しくなっていく場合もあるようです。子供たちが真面目に練習に取り組まないときは、確かに怒って正すのが手っ取り早いです。でも、怒るだけの対策だと、子供たちも怒鳴り声に慣れてくるので、どんどん怒る程度を強くしていかないと効果がなくなってきます。こうして厳しい指導になっていく場合もあります。
ダメ出しばかりが多いと、楽しくないですし、どんどん自信を無くします。
失敗を怒られてばかりだと、できることしかやらなくなり、チャレンジもできない・しない状態になります。
いいプレーをした時、あるいは、いい試みをした時に、褒めたり、一緒に喜んだりすることがすごく大事です。
ところで「ゴールを決めた」「ボールを奪った」など分かりやすい成功プレーを喜ぶのは誰でもできることです。
むしろ大事なのは、プレーそのものは成功しなくても、いい判断・動き出し・試みが見えたときに、そこまでのプレーを褒めたり・喜んだりすることが、次の挑戦のモチベーションにつながります。
練習は厳しいだけで、試合にもなかなか出られない。 たまに試合に出ても、失敗を怒られるだけ。 それでサッカーを嫌いにならないのは、奇跡としか言えないです。
でも子供にとって、そういう形でしかサッカーができない「スポ少」もあります。
また、上手い子にとっては楽しいスポ少でも、控え組の子にとっては辛いだけのスポ少ということもあります。
試合・大会での「勝ち」にこだわり過ぎると、子供たちの気持ちへの配慮を忘れ、厳しい指導が暴走しだす傾向にあると思います。
大人のコーチの指導や決定に、子供の選手が何かできるわけでもなく、厳しい指導の下では、子供たちの本当の気持ちは見えてこないです。
子供たちの気持ちが