試合はAチームの上手い子だけを応援

プレーが上手くて天狗になるのは、何も子供だけの話ではないです。 主力選手の親の態度がどんどん横柄になっていく過程を何度も目にしました。

もちろん、子供がどれだけいいプレーをしても、謙虚な姿勢を崩さない親もいます。 そういう人が神にみえるほど、ひどいことを平気で言う親もいるのでした。

そんな困った親の試合中の動きを見ると、チームの応援観戦は、主力選手の親を選んで一緒に観戦し、控え組の親に自分から近づくことはありません。

子供たちとの接し方にも分かりやすい特徴が見えます。主力の子供たちには積極的に声をかけ、激しいプレーなどの際には過保護すぎるほどの心配をあらわにするくせに、主力じゃない子供たちが、ケガしたときには一切興味を示さないのでした。

あなたのチームにもいませんか?


気に入らない子のあら探しと悪口

いつもの主力メンバーが試合に出ているうちは機嫌がいいのに、控え選手と変わったとたんに態度が変わっていきます。

その控え選手の親が近くにいてもお構いなしに、「いつもと違ってパスの回りが悪い!」とか、「この試合、勝ちにこだわってるんじゃないの?」とか、ガッカリした態度や不機嫌な態度とかが、目立つようになります。

控え選手の親がいても言うくらいだから、親がいなければ、もっと大変です。その控え選手がミスでもしようものなら、コテンパンにこき下ろすのでした。全く、耳を疑います。



Bチームは応援しない/上手い子を探すだけ

AチームとBチームの2チームで大会にエントリーした時にも問題が目についてきます。

Aチームの対戦のときには全ての親が応援しているのに、Bチームの対戦の時には、主力の親の一部が知らん顔でスルーしているのでした。まぁ、それでも何も言わなければ問題も起こらないのでいいのですが・・。

たまに下学年から、選手をBチームに呼んでいるときには、なぜか見にきて、目立つプレーをする子を見つけると、「あの子はAチームでもいいんじゃない?」と、その子ばかり応援するのでした。



スポ少って共に成長する場だけど・・

スポ少ってクラブチームと違って、地域の子供がスポーツを楽しむ場でもあるはずです。また人間関係を学ぶ場でもあります。
大人の行き過ぎた態度を、子供たちがマネして能力差別が蔓延するようでは残念すぎます。

子供たちが同じ目標をもって、ともに助け合いながら成長することで学べることも多いです。スポ少で学ぶものは、サッカーのスキルだけではないです。

たとえば、自分のイメージする戦術やスキルをチームメイトにしっかり伝えること、あるいはコーチングすることは、実はその選手自身にとっても大事なスキルです。

またチームが苦しいとき、大変なときに、ムードを変えようと努力することも、意味のあることですし、それができる選手はどのチームに行っても頼りにされます。

試合の結果だけを優先しすぎて、上手い子だけを選び出し、他は「落ちこぼれ」みたいな雰囲気をだしてる組織では、残念ながらコーチングやムードメイクなどを学ぶ機会は得られません。

本当はプレーや戦術についても、まだできない子に伝える(教える)苦労を経ることでも理解は深まりますし、「見落とし」や「新たな気づき・ひらめき」の発見もたくさんあります。 何にでも通じますが、「教えること」が「教わること」でもあります



チームの雰囲気を悪くしチーム力が低下

小学生くらいだと、親の態度が子供たちに与える影響も大きいです。

親の態度が、上手い子を天狗にさせ、慢心状態にすることもあります。 練習や試合への姿勢・真剣さは落ちますし、慢心していると、練習が雑になっていることにも気づくことができなくなります。 プレーの失敗を、他の選手のせいにすることも増えるでしょう。

上手い子がとる横柄な態度は、周りの子たちの気分も害し、やる気を無くす場合もあります。 「悔しいから見返そう」と頑張れる子は少数派です。

こういう雰囲気を放置すると、雰囲気の悪さがチーム全体に広がり、チーム力も低下し、結果として練習の質も落ち、試合にも勝てなくなってしまいかねないです。


「優越感の喜び」と「プレー向上の喜び」の違い

上手い子が、「優越感に喜びを見出す」のではなく、「仲間とのプレーやその向上に喜びを見出せる」ように導くことが大事だと思います。

親や周りの大人たちが、能力差別で選手への対応に差をつけることは、子供たちの勘違いを生み・助長する原因にしかなりません。注意したいところです。


【参考】こっそり上達&スカッと見返す方法

補欠組になるとなかなか試合の機会も限られたりしますし、経験面でも格差が広がりやすいです。

そこで皆を見返すには、チームとは違う場で、頑張って実力アップすることが現実的です。

親や家族にサッカーの知識がなくても、自宅でサッカーを上達するための方法があります。

たとえば、少年サッカーの指導でも経験豊富な指導者である城彰二 (現役時代はJリーグ/スペインリーグ/日本代表でも活躍) が教えるサッカー上達DVDが、多くのサッカー少年に喜ばれています。

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