自分より速い相手との戦い方

足が遅いから活躍できない」は本当でしょうか?

サッカーは陸上競技と違い、足が速い選手が一番活躍するとは限りません。 例えば、Jリーグや海外のプロを見ても、足は決して速くなくてもく活躍する選手は たくさんいます。

もちろん「足が速いほうが有利」なのは間違いのない事実です。 だからこそ、自分より速い選手を相手にするときには戦い方が大事です。

その戦い方は、実際に自分より足の速い選手を相手の中でも、活躍し輝く選手のプレーが参考になるはずです。

たとえば、かつて日本代表でエースクラスとして活躍した城彰二選手も足は速いほうではなかったそうです。 そんな彼が教えるサッカー上達DVDがあります。

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城彰二サッカー上達DVD


鈍足バンザイ!僕は足が遅かったからこそ、今がある。
岡崎慎司
* サッカー日本代表
* レスター・シティ(イングランド)で主力として活躍しクラブ初のプレミアリーグ優勝
* マインツ(ドイツ)で日本人のブンデスリーガ最多得点記録を更新

足が遅いことを言い訳にしない

  • 味方のパスに追いつく前に、自分より足の速い相手選手に追い越されてボールを奪われる
  • ディフェンス裏に抜け出しても、ドリブル中に相手ディフェンスに追いつかれてシュートまでいけない
  • 並走してマークした相手選手の足の速さについていけない

自分より足の速い選手を相手にしたときに ありがちな悔しいプレーです。

「足が遅いからしかたない」と特に何もしなければ、その子は活躍できないですし、チームとしても勝つことは難しいです。

「足が遅いからこそ」別の工夫が必要です。 そしてその工夫が、その子の武器になります。

少年時代は身体能力がまだ出尽くしていないので、もし成長・トレーニングによって 後から足が速くなれば、足が遅いときに身につけた武器と併せて、とんでもないパフォーマンスができるようになるかもしれないです。

足の速い子は、判断が遅れても、持ち前の足の速さでカバーできてしまうことが多く、判断の遅れを認識しにくい(あるいは軽く考えがちな)ことから、判断力が磨かれにくいという傾向もあります。



足の遅さを補う武器を磨く

オフ・ザ・ボール(ボールを持っていないとき)で、状況に応じたこまめなポジショニング状況判断、そのための集中力のコントロールなどを磨くことで、足の速い相手選手がボールを受けて走り出す前に寄せて走るプレーをさせないとか、足の速いディフェンスのスタート前に少しでも大きな差をつけたりということができるはずです。

ボールを受ける際には、相手選手のマークの外し方や、ワンタッチ目のボールのさばき方・体の使い方で、相手から少しでも離れ、イメージ通りにプレーできるように工夫します。そのためには、トラップやタッチなどボールコントロールの技術向上もカギになります。ボールコントロールでもたついたら工夫したものがすぐ帳消しになります。

ボールキープ時には、フェイントを織り込みむなど、相手との駆け引きがカギになります。 直線的なスピード勝負では分が悪いのだから、相手が迷い・釣られる工夫を織り込むことで、単純なスピード勝負にしないことが大事です。

ところでボールキープに時間をかけすぎると、相手チームの包囲網ができあがり、有効なコース・スペースがどんどん無くなってしまうので、あまり時間をかけずに周りの味方を使うことも大事です。



具体的にはどうする?その近道

たとえば、かつて日本代表でエースクラスとして活躍した城彰二選手も足は速いほうではなかったそうです。 そんな彼が教えるサッカー上達DVDがあります。

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足が速くなくても、MFやFWで活躍するための方法も取り上げています。



足が速くないMF・FWに学ぶ工夫いろいろ

ディフェンス裏へのスルーパスを受けるプレーで、オフサイドラインを可能な限りトップスピードに近づけて走り抜けることができれば、後追いのディフェンスに追いつかれる心配を減らせます。

オフサイドラインぎりぎりにいてスタートするのではなく、オフサイドライン手前からの助走で加速した状態で通過したほうが、スピードに乗った分、足の速い相手選手でも追いつくのに時間がかかります。

セカンドボールの予測

ボールから少し離れているときこそ、今のボールに夢中になるのではなく、数秒後の選手とボールの動向を予測して、そのきざしに素早く反応して行動することでイニシアチブを奪います。

ボールを受ける前にプレーの準備

ボールを受けた後のプレーを、ボールを受ける前からあらかじめイメージして、最適な動き出しができるようなポジション、体の向き・姿勢を準備することを習慣(当たり前のこと)にします。 ボールをどうさばくかは、受けてから考えるのではなく、受ける前にイメージしておくことで、タイムロスをなくし、相手に奪われるリスクを減らせます。



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