パスを受けた直後のミスや相手に取られる理由

パスを受けるためのポジショニングは、その場所に「到着するだけ」では不足!です。

それに加えて、「パスを受け次の動作につなげられる体勢」ができていることが欠かせない!です。

トラップやパスをミスったり、パスを受けた直後に相手に取られたりする主な原因は、到着するだけの状態でパスを受け、「十分が体勢ができていないから」というものです。



「ポジション到着」と「体勢準備」はセットで同時に

「体勢準備」というのは、体の向き足の位置重心の位置など、体のあらゆるところに関係します。 要は、次のプレーに素早く移り、また相手の仕掛けてくるプレーに素早く対応できる体勢を準備することです。棒立ちは論外です。

そのためには、今の状況をしっかり把握することが前提になります。 相手はどこにいて、どの方向から、どのタイミングで寄せてくるのか?自分が次に求められるプレーは何か?(シュート?ダイレクトパス?ドリブル?キープ?クリア?)

次のプレーのためのポジションに到着するまでには、次のプレーの候補を一つか二つは頭に描きたいです。 そして、そのプレーに速やかに移れる体勢も作りながら、ポジションに入ることを習慣にできると強いです。

「何をすればいいのか?」分からないまま、ポジションについても、後手後手にまわり、いいプレーにはつながりにくいです。

プレーの候補を描いて、体勢の準備も万端にその位置に到着しても、相手が思ったよりいい動きをしたり、パスがズレるなど、予想外の事態で修正を要する場面もよくあります。状況に順応する柔軟さも重要です。



「ポジション到着」が早すぎたときの弊害

次のプレーのポジションに到着するのが早すぎると、次のプレー前に、相手にマークされたり、コースをつぶされたり、対応されて攻略が難しくなることがあります。

味方のプレーや、ボールの動きを見ながら、ちょうどいいタイミングで次のプレーのポジションに到着することが大事です。そして、ポジションの到着と、次のプレーの準備の体勢は同時に行われることで、相手の対応を頭一つ抜け出すことができます。



パスが弱い・コントロールが悪い@準備の悪さ

パスが弱かったり、コントロールが悪いというのも、準備の悪さが原因となることが多いです。

つまり、キック直前の体の向き軸足の位置(ボールトの離れ・前後関係)、体のバランスや重心などが整ってないと、強く蹴り出せなかったり、狙ったところに出すことができないです。

ボールをミートする瞬間にだけ集中力を高めても、狙ったところに強いパスを出すことはできません。 むしろ、その少し前の、軸足を決める前後から、高い集中力を出す必要があります。

つまり、どの方向に体を向けて、どの位置に軸足(ボールトの距離・前後関係)を置き、重心をどこに置くと、強いパスを思ったところに出せるのかを、パス練習のときにいろいろ試して把握し、それを毎回引き出せるようにすることです。

しっかり蹴る直前の準備ができていれば、キックがボールにミートする瞬間に集中しなくてもパスはミスることもないでしょう。 むしろ、その瞬間は次のプレーのために目や頭を使うタイミングだと思います。(プロのプレーを見ていても、足がボールにミートする瞬間の視線は、ボールが飛ぶ先のほうを見ているはずです。)

【関連のテーマ】
頭と体の動き出し早く@トラップ・パス



トラップが悪いのも準備不足が大きい

ボールを受けるときのトラップのミスや、ボールを置く位置が悪いのも、準備不足が関係しています。

次のプレーに何のイメージもないまま受けると、とりあえず足元に受けて、それから周りを見て、どうするか考えるという状態です。

近くに相手プレーヤがいて狙っている場合は、恰好のカモです。 すぐに追い込まれて、ボールを奪われることに。 

しっかりと周りを把握して、ボールが来たときの次のプレー(シュート?ダイレクトパス?ドリブル?キープ?クリア?)をイメージして、それに対応できる体勢を準備することが大事です。

「とりあえず足元にトラップ」を卒業するために、頭の回転を速くすることが大事です。とにかく、どんなプレーにも準備が重要で、常に次のプレーの準備をする心構えが大事です。

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