ボールが着いてから動くでは遅い

トラップが下手な選手ほど、ボールに対する頭と体の動き出しから遅いです。

ボールが近くまできてから、足だけのばしてトラップし、なんとなく止めた(あるいは止まりきってない)ボールをコントロールするのに何タッチか要し、それから次のプレーを始めるので、時間がかかりすぎて、その間に相手がきてしまいます。

上手い選手の場合、とどくからといって足だけで行くのではなく、ボール到着前にトラップしやすい位置に体もしっかり動かして、トラップと同時に次のプレーにつながる体の向きやボールの置き場所などもコントロールします。

上手い選手に比べて、ボールが足元に届く前の時間を無駄にしすぎです。

たとえば50mを10秒かかる選手でも1秒で5mも進みます。プレーの1秒の遅れが、どれだけ不利な状況をつくるかを考えると、無駄にした時間の影響は大きいです。



習慣になった動きを変える難しさ

習慣になっている動きを変えるのは難しいです。 言葉で説明したから、すぐできるというものではないです。

最初は意識して動いても、何回か繰り返すうちに忘れて、前の動きに戻ってしまいます。

頭と体の動き出しを改善して、それを定着させるには、説明だけではなく、練習方法の工夫も必要です。



頭と体の動き出しを早くするための練習

頭と体の動き出しを強制的に早くする手っ取り早い方法は、「パスをできるだけ前に出て受ける」ということです。

一歩でも二歩でも、ボールを迎えに行き、少しでも早く触ることを意識します。

これをするには、ボールの出どころから意識を集中させる必要があります。 足元に来るまで待つという発想は持てないはずです。

動いているボールに向かっていくのですからトラップは難しくなります。 より集中力を要しますし、練習になるはずです。

パスのボールにできるだけ早く触るというのは、相手にパスカットされないためにも、試合中でもそのまま通じる考え方です。



キックの直前までが雑すぎるから

パスの強さ・コントロールが上手くいかないのは、キック直前までの動きが雑すぎるからの場合も多いです。

直前の体の位置・向き、軸足の位置・向き、重心のバランスが整っていなければ、キックの瞬間だけ集中してもいいパスにはならないです。

軸足を決めるところまでで9割がた、パスの強さ・コントロールの成否は決まってしまうことに、もっと注意を払うべきです。 ちなみに残り1割は、振り足のタイミングと、ミート箇所ですね。



軸足にもっと集中する練習

パスのキックの際に、もっと軸足に意識を集中することが大事です。

軸足を踏み出すときの動作時に、体の位置・向き、軸足の位置・向き、重心のバランスなど全てが決まります。

「軸足をギュッとしっかり踏み込む」ことを意識するように指導することで、キック前の動作に意識がいくように、意識改善が図れるはずです。



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